Pride & Prejudice/ [DVD]

お父さんが可愛い

キーラ・ナイトレイのクシャッとした笑顔、結婚するって言ったときに目がキラキラしたのは素晴らしかった。ジュディ・デンチのイヤなババア感、牧師役の底しれないキモさ、姉妹達のキャピキャピ感とか役者の演技がとにかく良かった。ドナルド・サザーランドは日本の北大路欣也みたいに裏で社会を牛耳ってる黒幕ばっかりだけど今回はイイ感じやん。最後ステキやん。

「古典」なんですね、やはり。かみ砕いた内容は実にシンプルな物でした。しかし元々恋愛物もイギリスの時代劇も殆ど観ないので 私にとっては実に新鮮な作品だった事は間違いありません。これ程シンプルな話だったのにも関わらず、途中まで展開を追うのがやっとでした。牧師が何故嫌われてるのかとかキャサリン夫人との会話が皮肉なのかマジなのか、何となくの流れで追う事しか出来なかった訳ですがその様な状況だったからこそ逆に入り込んで見る事が出来た次第であります。会話の仕方とか言い回しとか、これがイギリスの社交界を描いた近世時代劇なんでしょうね。無礼だとか作法だとかについて多く語られていましたが、日本の中世劇とは違って無礼＝ジャパニーズハラキリみたいな事にならない事は良く分かりました。特に感動して感情を動かされた！ とか そんなのは特に無かったんですけど、見慣れない独特の会話で展開される古典劇をじっと楽しむ事が出来たのは事実なのです。時代背景を考えると これはとてもロマンチックな物語なのでしょう。感性の違う物に飛び込んでみると言うのは 素晴らしい楽しみを与えてくれます。でも 調べて知った事ですが、この原作である小説は この当時に執筆された物なんですね。この当時の価値観を持って、これを描いた事もまた、凄いですね。200年も前の海の向こうの物語が、こうして語り継がれ、親しまれると言う事はとても素晴らしい事です。美術館に行った時の様な感情を覚えました。面白かったです。

とにかくお安かった！

BBC制作のドラマ版を視聴してからこの映画を観ました。日中のまとめ髪があまりにボサボサなこと(キレイ云々よりも生活疲れして見える)、無帽+手袋もせず外を歩き回るシーンの違和感が強い。普段着にしているワンピースや、舞踏室でのドレス、どれをとっても質素に務めるというよりは粗末に見えて、「そんなに生活が苦しいのか？」という印象に。画面づくりがドラマ版に比べると全体的に暗い。イギリスは曇天が多いというし、ここは正確なのか。自然の美しさはどちらも甲乙つけがたくすばらしかったです。

凄く大好きな映画でブルーレイ・ディスクで欲しかったので、購入後、5回も自宅の大画面テレビで視聴しました。購入して良かったです。

こんなにキモい男を完璧に演じることができるなんてまさに役者魂を感じます。キーラ・ナイトレイの役の女性とのダンスの時にふと視線をそらした時に彼女の顔を舐め回すように見つめる所が本当にリアルでキモいです。いかにも女性との会話ではなく一方的に自分の話したいことだけ話して、勝手に両思いこんで突っ走る男を体現しています。もう嫌悪感しか感じさせない演技は圧巻でした。あと、作品の良さについては他の方が語っているので省きます。

母親と妹たちを侮辱し、中尉を「アイツ実は嫌な奴なんだぜ」と教えてくれた人だからって愛しますかね？あんだけ言葉で煽ってきた彼女のどこに好きになる要素が？とにかく出てくる女性が裏で悪口いいすぎて不快なだけだった