🎶 Elevate your audio game with Denon’s personalized Hi-Fi wireless freedom!
The Denon PerL Pro AH-C15PL wireless earphones combine advanced medical-grade personalization with 10mm dynamic drivers and aptX Lossless codec to deliver pristine CD-quality sound. Featuring adaptive active noise cancelling, multipoint Bluetooth connectivity, 32 hours of playback with wireless charging, and IPX4 splash resistance, these earphones are engineered for professionals who demand premium audio performance and all-day convenience.
Model Name | AHC15PLWTEM |
Connectivity Technology | Wireless |
Wireless Communication Technology | Bluetooth |
Included Components | Wireless Charging Case / USB-C Charging Cable / Ear Tips (XS, S, M, L, Foam) / Wing Attachment (1 type) |
Age Range (Description) | Adult |
Compatible Devices | Smartphones |
Water Resistance Level | Not Water Resistant |
Frequency Range | 20Hz-40kHz |
Style | Flagship Models |
Batteries | 1 Lithium Ion batteries required. |
Item model number | AHC15PLWTEM |
Color Name | white |
Size | 普通 |
Battery type | Lithium Ion |
T**S
Masimo AAT採用のパーソナライズは革命的
【2025年6月14日追記】定価¥21,000〜¥22,000SALE時2万円未満というのは定着したようですね。2023年7月1日発売から間もなく2年。今では、PerL proよりも高音質のTWSイヤホンはいくつもありますが、いずれも安値サイトですら5万円超えの高価格モデルです。他社の4万円クラスのTWSイヤホンが相手なら、SONYやTechnicsのハイエンドモデルが相手でも充分に張り合える実力があるだけに、この定価は破格の安さです。機能面ではSONYや TechnicsのハイエンドTWSイヤホンにやや劣りますが、一通りの便利機能は備えていますので、これで確実に¥22,000以下ならコスパ最強のTWSイヤホンでしょう。—以上、2025年6月14日追記—【2024年11月28日追記】今回のBLACK FRYDAY SALEの¥21,375は、笑ってしまうほどの価格破壊です。私がごちゃごちゃ書いたレビュー本文なんてどうでもよいので、これは絶対に買いでしょう!買い逃したら勿体ないレベルです。—以上、2024年11月28日追記—先ず、PerL proの性能と魅力を最大限に引き出すためには、大前提が二つあります。一つ目は、どのイヤホンにも共通することですが、自分の耳に合うイヤーピース(イヤーチップ)とウィングアタッチメント探しです。二つ目は、(イヤーピースが自分に合っている上で)パーソナライズのプロファイル作成を、極力静かな場所で、椅子に真っ直ぐ姿勢良く座り、できる限り動かずに行うことです。一つ目について、イヤーピースやウィングアタッチメントが合わないと、イヤホンの持つ性能が活きません。私の場合、一般の方より耳が大きく、付属のイヤーピースLサイズとウィングアタッチメントLサイズの組合せでPerL proのフィッティングテストをクリアしましたが、それでも密着性・安定性が充分に得られませんでした。そのため、他社のイヤーピースを探し、色々試してみて、最終的に私の耳に合ったのは、日本ディックス COREIR BRASS Pentaconn L サイズで、やっと満足のいく安定感と密着感が得られました。ウィングアタッチメントは、無しか、Sサイズか、Lサイズの3パターンで、私には無しが一番合いました。自分に合うイヤーピースに交換したことで、PerL proの本来の魅力が充分に発揮されるようになったのは言うまでもありません。二つ目のパーソナライズのプロファイル作成条件について、私も何回か条件を変えてプロファイルを試してみましたが、冷蔵庫やクーラーのモーター音すら避けた方が良い結果になりましたし、姿勢の良し悪しも結果に影響しましたし、プロファイル中に動くか静止しているかも結果に影響しました。少々面倒ですが、プロファイルを行う環境をきちんと整えると素晴らしい結果になります。先ず自宅であれば、外が静かな時間帯を狙い、自宅の中で一番静かな部屋で、プロファイルを行う数分だけ他の家電の電源を抜きエアコンも止め、室内をできるだけ静かにして、椅子に姿勢良く腰掛けて、プロファイルを始めたら出来る限り動かないことです。ここまで行うと、かなり正確に自分の聴力特性に合ったプロファイルをしてくれます。本題は以下です。①まとめ(結論から記載します)●PerL proをあまりお勧めしない方・強力なNC性能を求めている方・アンビエントサウンドでの多様な調整を望む方・ハイエンドモデルで総合力を重視される方・音質、機能、コストのバランス重視の方・機能は不要で、高音質とコスト重視の方・とにかく最新の高音質ハイエンドモデルが欲しい方このような方にはPerL proはあまりお勧めしません。強力なNCが欲しいのでしたら、やはりBOSE、SONY、Appleのハイエンドモデルを選ぶのが良いでしょう。総合力重視ならTechnics EAH-AZ80やSONY WF-1000XM5等の方が、より多機能でより多様に使えてしかも1万円以上安く、要求に合う気がします。バランス重視であれは、各メーカーから2万円代で高性能で使い勝手とコスパの良い製品が多数出てるので、より良い選択肢が多いと思います。機能は求めず高音質性能重視でコストは抑えたい方には、PerL proは逆に機能が多く価格も高いので、DENONのスタンダードモデルPerLの方が良さそうですMasimo AAT採用で高音質は間違いなく、その上で機能を絞って価格をproの約半額の2万円代に抑えているのはお得感が高いと思います。●PerL proをお勧めする方・価格が少々高くても”音楽”を心から楽しめるイヤホンが欲しい方・高音質・音楽性を重視ながらも日用の基本機能の充実は望む方・自分の耳に合った自分だけの良い音で、自分の耳に理想的なバランスで、好きな音楽をTWSイヤホンで存分に楽しんでみたい方(パーソナライズ+5バンドイコライザー)・高音質でNCもあるイヤホンが欲しいものの、強力なNCが苦手で適度なNC性能を望む方・高音質で長時間聴いても聴き疲れしにくいTWSイヤホンをお探しの方(聴き疲れについては個人差が大きいと思います)このような方にPerL proはお勧めです。②パーソナライズした音質についてMasimo Adaptive Acoustic Technologyによってパーソナライズされた音は、素晴らしく自然です。主に乳幼児の難聴検査の目的で開発された医療技術を応用したMasimo AATは、一人一人の耳道形状から聴力まで左右それぞれに測定します。PerLやPerL proのパーソナライズは、その測定結果からDENONが理想とする“Vivid & Spacious”なサウンドで音楽を鑑賞できるように自動で左右のイヤホンを個別にチューニングし再生音を補正してくれます。DENONの目指す“Vivid & Spacious”な音はとても魅惑的です。耳道形状や聴力を如何に正確に測定できたとしても、”どんな音として聴かせるか”が最大の問題です。この点でDENONの目指した音は、老舗オーディオメーカーとしての面目躍如たる素晴らしいもので、この調整・チューニングのノウハウは、他社イヤホンとのハード面(例えばドライバーユニット)の仕様や性能の比較のみで評価する以上の特別な価値があります。イヤホンで、しかも完全ワイヤレス(TWS:True Wireless Stereo)で、これだけの高音質・質の高い音楽が聴けるのは驚きです。Masimo AATを用いたPerL proのパーソナライズは、イヤホン・ヘッドホンでの音楽鑑賞において画期的かつ革命的です。DENONスペシャルとも言うべき、フルオーダーメイド的なチューニングをしてくれるPerL proは、他社からハイエンド後発モデルのTWSイヤホンが登場している今(2024年8月追記時点)でも、まだまだ他の追随を許さない特別な魅力があると思います。*後述で2024年9月追記あり(2025年3月再追記)PerL proによってパーソナライズされた音は、音質の良さもさる事ながら、どんなジャンルの音楽も ”音楽が素晴らしい!”と感じられます。単に音が綺麗なのではありません。どこまでも”音楽“を大切にした音造りだな、と感じます。心ゆくまで”音楽”を楽しめるところがPerL proの最大の魅力です。“完全に正確な歪みのないパルス音”の再現を目指しているのではなく、”音楽を聴いて楽しい・素晴らしいと感じられること”を目指していることがよく分かる素晴らしく音楽性の高いイヤホンです。PerL proの音は、優秀なオーディオ製品を世に送り続けているDENONの強みが遺憾無く発揮された音だと思います。その音は、高域から低域まで高い解像度で、歌手・ボーカルの声質、様々な楽器の音色、音場感、残響・余韻・空気感などを、広いダイナミックレンジで、大音量でも音を濁らせず、消えゆくような小音量までも見事に描き出します。例えば、クラシックの交響曲や管弦楽曲を聴き比べた場合、オーケストラ(ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、シカゴ響、ロイヤル・コンセルトヘボウ、チェコ・フィル等々…)の違いによる、それぞれの個性的な音色の違い、それらのオーケストラがホームグラウンドのホールで演奏する時の独特の響きの特徴など、他のイヤホンではなかなか描き分けられない微妙な雰囲気やニュアンスまでも自然に表現します。高域の美しさも素晴らしいですが、特に中域から低域の豊かさ、明瞭さ、安定感が魅力的です。音の特徴は、音色は明るめ、寒色系と暖色系のちょうど中間、やや硬質で音の輪郭はエッジ強め(でも決して耳に刺さらない絶妙な柔らかさも併せ持った音)です。3レイヤ・チタニウム振動板を採用したドライブの駆動にはスピード感があり、ラップミュージックやボカロミュージックのような細かく速い連打音も高音から低音まで見事にクリアに粒立ちよく分離よく表現し切り、ナチュラルな音ながらアグレッシブさも併せ持っている印象です。(今後、もし他メーカーのイヤホンでもMasimo AATのような測定技術を使用したパーソナライズが搭載されるようなことになったら、各オーディオメーカーの目指す”イヤホンで聴く音楽”がどのようなものになるのか、想像するだけでも楽しみです。そんな未来を感じさせてくれる凄いイヤホンです。)空間オーディオについても触れておきます。悪くありません。結構良いです。ただし、空間オーディオを使った方がよいかどうかは、人によると思います。私は、どちらかと言えば、空間オーディオOFFの方が、録音本来の魅力が素直に感じられて好きです。音質的にもOFFの方がヴァイオリンやトランペットなどの高音楽器の音質が良く、低音も引き締まり魅力的に感じます。当たり前ですが、空間オーディオOFFだと楽器や声の距離感は近く感じますし、ONの方が広がりを感じます。個人的な感想としては、空間オーディオONは雰囲気で聴かせる印象、空間オーディオOFFはモニター的に一つ一つの音を明瞭に聴かせる印象です。また、これもかなり私の個人的な偏った好みですが、空間オーディオONのときはハイゲインモードをOFFに、空間オーディオOFFのときはハイゲインモードをONにした方がより音楽を楽しめる感じがしています。—————2024年9月追記(2025年3月再追記を含む)————-*2024年9月13日発売のBowers & Wilkins (B&W) Pi8を試聴しましたが、Pi8は、遂に音質面でPerL proを明らかに超えたと思いました。Pi8は、オーディオマニアの間でハイエンドスピーカーメーカーとして世界的に評価の高いB&W の最新ハイエンドTWSイヤホンです。B&W “800 Series “のブックシェルフ型805D4 Signatureで聴く音と特徴のよく似た音で、B&WがTWSイヤホンでも本気でTOPを狙って徹底的に作り込んで来たと思える、非常に分離良く、一点の曇りも無い超絶クリアサウンドでした。ただし、あまりにもクリアなPi8の音に対し、PerL proの音はクリアさや精細さの点では一歩譲るものの、どのジャンルの楽曲表現においても音楽としてのまとまりの良さがあり、音楽性においては互角と思いました。あと、PerL proの強みは何と言ってもMasimo AATによるパーソナライズです。左右の耳の聴力特性に応じたオーダーメイドチューニングによって、L/Rのバランスが完璧に聞こえるように補正されることで、より自然に音楽を楽しめます。PerL proに慣れた耳でPi8を聴くと、やはり自分の左右の耳の聴力特性の違いから、微妙な左右バランスの偏りを感じます。私は、特に右耳が周波数帯によって聴力差が大きいので、その歪(いびつ)な聞こえ方を補正してくれるPerL proで音楽を聴くと左右バランスがとても良く楽しいのです。その補正されたバランスの良さはやはりPerL proの最大の魅力です。もし、PerL proのパーソナライズプロファイルのグラフで、左右どちらの耳も周波数帯による聴力の山谷がなく綺麗な円形になっている方であれば、きっとPerL proのパーソナライズで得られる恩恵以上に、Pi8の圧倒的クリアサウンドをよく感じられると思います。そうなれば、音楽性としても軍配はPi8に上がるでしょう。Pi8は価格が標準価格で7万円超え、安値サイトでも6万円台半ばと、相当に高額ですし、まだ発売されたばかりで暫く値下がりは期待できないと思います。発売から1年以上が経過し、価格が下がり始めているPerL proとは、約2万5千円〜3万円の開きがあります。Pi8の音質が圧倒的だとしても、PerL proはMasimo AATが他社に真似できない先進技術で、技術の先進性が未だ色褪せていない上に、相当にハイレベルな高音質ですから、まだ十分に競り合える製品です。まして価格が下がり始めて、Pi8に対して約3万円安いPerL proは、このインフレ時代にあって、非常にコスパのよいお得な逸品になっていると思います。(2025年3月再追記:昨年のBLACK FRIDAY以降もPerL Proの価格は殆ど上がっていません。セール価格ではなく、通常価格として¥25,000未満に定着したようです。事情はともあれ、このことで、今後、¥25,000クラスのTWSイヤホンはPerL Proの音質が一つの指標となる可能性があります。PerL Proの音質が悪くなったのではなく、PerL Proが価格を押し下げて、ミドルクラスのTWSイヤホンの音質を高める契機となるかもしれません。今現在の¥25,000以下の多くのTWSイヤホンと比べて、PerL Proの音質は飛び抜けて良いと思います。各メーカーにとっては厳しい開発競争と価格競争に晒されることになり、溢れ返るイヤホン市場の淘汰が起こるかもしれません。消費者にとっては、1年強前までは5万円支払わなければ得られなかった音質が半額以下で得られるようになったのですから、これがTWSイヤホン市場に定着したら、このインフレ時代にあって奇跡的な出来事になるでしょう。同価格帯にPerL Proに並ぶ音質の製品はまだないので、まだ暫くは最高にコスパの良い製品でしょう。昨年9月追記について、もう一点修正があります。B&W Pi8の発売当初の試聴で、PerL Proの音楽性はPi8とほぼ互角と書きましたが、互角ではありませんでした。じっくり使い込んでエイジングが十分に進んだPi8の音質や音楽表現の見事さ、音楽を聴いた後の満足度は、有線ヘッドホン並みで、PerL ProのMasimo AATによるバランス補正を考慮しても、Pi8の方が圧倒的に格上でした。Pi8は、もはや従来のTWSイヤホンと競合するレベルではなく、音質面では、1世代前のハイエンド有線ヘッドホンとガチで競合できるレベルです。Pi8の値段は、TWSイヤホンとしては相当に高額ですが、有線イヤホンや有線ヘッドホンと競合できる音質だと考えると、7万円ですら安いと感じます。したがって、Pi8もまた安価で高音質を手に入れられるのに役立っているように思います。私は実際に聴いていませんが、おそらく、2025年1月に発売されたTechnicsのEAH-AZ100も、先進技術である磁性流体をドライバーに採用し、機能面での充実を図りながらも、EAH-AZ80と比べさほど高くない価格で発売されたので、やはり高音質をできるだけ安価で得られることを目指した製品なのではないかと思います。特にオーディオ業界では、以前から発売されている製品の価格高騰が異常で、音質レベルが上がらないのに価格だけが物価高騰以上に激しいという状況にあるので、このような健全な技術開発により、同価格で音質が確実に上がるような動きは大歓迎です。)———以上2024年9月追記(2025年3月再追記含む)———-③機能についてPerL proの機能は、高価格帯のTWSイヤホンとして、まずまず充実しています。主な機能は、・Masimo AAT(特筆ものの秀逸さ)・空間オーディオ※・5バンドイコライザー※・Snapdragon Sound対応※・低音調整(7段階:0±3段階)・ソーシャルモード・マイク左右4個(外音取込みマイクと通話用骨伝導マイク)・高音質音声通話APTX VOICE・ANC:アダプティブアクティブノイズキャンセリング※(PerLのANCは強度調整のないアクティブノイズキャンセリング)・ロスレスオーディオ・EU音量制限のON/OFF・ハイゲインモードのON/OFF(小音量ソース用の+6dB音量アップの設定)・マルチポイント接続(2デバイス)※・連続再生8時間バッテリー・ワイヤレス充電対応※・急速充電(1時間でフル充電)・タッチコントロールのカスタマイズ・防滴(IPX4)・イヤーピース5種類(XS,S,M,L,フィットタイプ)、ウィングアタッチメント2種類(M,L)で、ウィングアタッチメントメントは無しでもOKなので、組合せパターンは5×3=15種類・ドライバーに超低歪の3レイヤー・チタニウム振動板※を採用(PerLは通常のチタニウム振動板)です。その他Bluetooth仕様については・Bluetooth 5.3・Bluetooth コーデック AAC,SBC,aptX, aptX Lossless (44.1kHz/16bit)※, aptX Adaptive (96kHz/24bit)※です。※ は proのみで採用の機能・仕様です抜群に優秀なMasimo AAT以外では、急速充電が良いと思います。急速充電はエンプティに近い状態から本当に1時間でフル充電できます。所有している5つのTWSイヤホンの中で最も充電が速く、実用面で本当に助かっています。それ以外の機能については、他社製品の同種機能と比べて特に優位性は感じませんが、ノイズキャンセリング(以下NC)とソーシャルモード(外音取込み)の特徴に触れておこうと思います。④NCについて”静寂感”を謳うSONY WF-1000XM5のNCと比べると結構弱めです。PerL proのANCは、NC強さを自動で調整します。ユーザー側での任意調整はできません。NCが最も強く働く騒音の大きい環境でも、NC効果は必要にして最低限のレベルかなと感じます。ANCが強く働いている時でも周囲の音は割とよく聞こえます。しかし、不思議とそういった周囲の音が聞こえる中でも再生音はよく聴こえるので、日常的にはまず問題なく聴けます。地下鉄の車内や飛行機の機内のように騒音レベルがかなり高いところでは聴きにくくなりますが、そういった場面では、ハイゲインモードをONにすると聴きやすくなります。SONYやBOSEのイヤホンが競い合っているような“NCの静寂感”をPerL proには期待しない方がよいでしょう。NC効果の静かさの中で音楽に没入するのではなく、音楽に没入したいなら、自分で静かな場所を選ぶ必要があります。しかし、NCが弱めの利点もあると思います。強いNCだと気持ち悪くなってしまったり、聴き疲れしてしまったりする方には、PerL proの弱めのNC効果は良いと思います。また、外で歩きながら使用している時に、強力なNCだと周囲の音が聞こえずに危ないこともありますが、PerL proではそういったことは一度もありません。安心して常にANCをONにしていられます。PerL proは、ANCをONにして音楽を聴く前提の設計だと思いますが、強力なNC効果を追い求めず、たくさんの機能を付け加えて使い勝手の改善を図るのでもなく、自然と使い勝手のよくなる絶妙なバランスでANCが適度に効いているので、ON/OFFだけのシンプルな設定にも不満はなく、まさに設計が上手く行っているなと感じます。また、PerL proのANCは、NC強さの自動調整を聴き手に全く気付かせないほど自然に行ってくれるので、聴き疲れすることもなく、思っていた以上に快適でストレスがありません。⑤ソーシャルモード(外音取込み)についてソーシャルモードをONにすると、ANCは自動的にOFFになります。加えて、再生音量が自動的に約半分ほどに小さくなります。使い始めの頃は、この音量半減を余計なお世話に感じたのですが、使い慣れてくると、この割り切った設定はかなり実用的だと感じるようになりました。SONYのWF-1000XMシリーズのアダプティブサウンドコントロールのように、再生音量を変えずに、NC強さを弱めて(もしくはNC強さも変えずに)、同時に外音を取込む機能(アンビエントサウンド)とは別物です。そもそもの設計思想というかコンセプトが違っているように思います。PerL pro のソーシャルモードは「外音を取込む時には、再生音楽の音よりも”外音をはっきり聴く必要性“の下に、明確に外音を聞く意思があってユーザーが設定するのだから、NCはOFFにして再生音量も小さくする」という割り切り方をしている感じです。WF-1000XMシリーズのように強力なNC性能のイヤホンの場合、使用環境に応じた安全策として、再生音量を変えずにNCを効かせたまま、同時に外音を取込むアンビエントサウンド(これがPerL proのANC並です)を設定する必要があるのだと思います。一方で、PerL proのANCでは、マイクで外音を取込まなくても自然に外音がある程度入るため、常にアンビエントサウンド的な状態です。それ故にアンビエントサウンド設定がない設計になっているのは納得がいきます。ソーシャルモードを使用するのは、意識的に再生音よりも外の音をしっかり聞く必要のある場面です。そのため、ソーシャルモードONでANCを自動でOFFにしたり、再生音量を自動で半減させたりするのは、実は合理的かつ実用的で、この点でも機能的特徴を活かして上手く設計されていると思います。また、WF-1000XMシリーズには、急な会話 に対する便利機能としてスピークトゥチャットがあり、ユーザーの発する声で自動で再生を止め、NCをOFFにし外音取込みを100%にしてくれます。これは確かに便利な面はあるのですが、実は困ったことも多いのです。咳、くしゃみ、軽い鼻歌等々…自分の発するちょっとした音に反応するため、ユーザーの意思に反して勝手に音楽再生が止まりストレスに感じることが多々あります。レジの会計時や急な会話を想定してスピークトゥチャットを常時ONにすると、音楽鑑賞時のちょっとした咳にもいちいち再生が止まりストレスなので、結局のところ常時OFFにして、外音を聞く場面では、タッチ操作で再生を止めたりNCをOFFにしたりするようになりました。こうなるとスピークトゥチャット機能は、実用上無くても困らない機能です。PerL proには、そのようなユーザーの意思に反した動作を起こすような自動機能がないので、余計なストレスがありません。シンプルで分かり易く使い易いです。アダプティブサウンドコントロールやスピークトゥチャットに慣れた方には、PerL proのソーシャルモードは変な設定で不満に感じられるかもしれません。しかし、PerL proに慣れてくると、レジでの会計時や、誰かと急な会話が必要な時などに、この割り切りのよい設定の方が、むしろ理に適っていて便利に感じます。⑥価格についてオープン価格で5万円台(SALE時でも4万円代)ですから、TWSイヤホンとしては高額です。(2024年7月prime SALE時の3万3000円は脅威の安値でした。prime SALE終了後に価格は上がったものの元には戻らず、通常価格で4万円台前半、SALE時には3万円台になることもあるので、2023年7月の発売開始から1年を超えたところで価格が下がり始めているようです。他社から最新の高品質ドライバーユニットやBluetooth 5.4など機能や性能の充実を図った高価格帯の2024年最新モデルも登場していますが、豊かな音楽性の点でPerL proのMasimo AATによるパーソナライズに追いつくまでには至っていないと思えることもあり、以前よりもかなりお買い得感が上がっていると思います。)Masimo AATという、特筆すべき唯一無二の技術が採用されていることや、高価格のTWSイヤホンに求められる機能がそれなりに揃っていることを考えれば、5万円代でも決して無駄に高い価格ではないと思います。しかし、そうは言っても、結局はイヤホンですから、高いと感じますし、安易に手を出せる価格ではないと思います。(しかし、価格が下がり始めた今は、以前より買い易いと思います)高音質で音楽を楽しむ、というテーマに絞るなら、小型の高性能で安価なスピーカー、アンプ、ネットワークオーディオなどをうまく選べば、5万円である程度高音質なオーディオシステムを一式揃えられてしまいます。PerL proは、TWSイヤホンとしてはとにかく素晴らしい音楽性の高さと音質の良さを持っていますが、イヤホンの音にどの程度拘るかによって、満足度・納得感に差が出ると思います。私はPerL proに、「TWSイヤホンなのに、なんて高音質なの⁉︎」という驚きと感動があったこと、使い込むごとに慣れて飽きるどころか、益々このイヤホンの美音と奏でる”よい音楽”の虜になり愛着も深まっているので、価格以上の価値を感じて納得がいっています。
H**I
爽やかでクリア、iPhoneでも最近の機種なら高音質を堪能できる
オーストラリアのスタートアップ企業が2022年12月にNuraTrue Proとして本機を発売、当時唯一のaptX Losslessコーデックをサポートした製品として注目を集めました。その後デノンが買収、製品名がPerL Proとなりましたが、基本的に同じ製品です。iPhoneメインで使用したかったためaptX Losslessの実力が生かせないと思い、これまで購入を見送っていましたが、セールの機会に入手しました。まずはイヤホンにイヤーピースを装着。フォームタイプと数種類のシリコンタイプが付属していて、幅広い人に合うような配慮がされています。小生はシリコンタイプでなかなかしっくりきて外部の音を遮断できるものが見つからず、フォームタイプを使っています。そしてダウンロードした専用アプリでパーソナライズ開始。設定を進めていくと耳の計測へ。計測用音波が再生されます。2分くらいで完了。測定が終わると、音の聞こえ方がビジュアルで表示されます。グラフの色や形状がメーカーのカタログサイトのサンプルとかなり異なっていました。耳の構造は千差万別なのは理解出来ましたが、普段聞こえにくい周波数帯がありそうだと思うとちょっと不安になります笑。グラフは左右別々の形状を示しているため、測定によってきちんと左右差が検知されて、それを修正してくれているのだな...ということは実感できます。さて実際に音質をチェック。YoasobiのモノトーンをiPhone 16 Pro Maxで再生。オリエンタルな旋律をベースに、Yoasobiらしいリズミカルなメロディが細かくちりばめられています。立体的なスケール感を演出した楽曲ではありませんが、何か耳元をくすぐられるような細かい音の運びやエフェクトが心地よい。スピーカーよりもヘッドフォンやイヤフォンで楽しめる楽曲であるように感じます。同時期に発売されたソニーのWF-1000XM4や後継機のXM5では、比較的中低音の厚みがあり、温かみを感じられる音作りです。対してPerL Proでは、中低音の響きは抑え目。迫力ある重低音とドライで固い音質。パーソナライズされているためか、むしろ爽やかでクリアな音質に感じました。左右のステレオ感のバランスも良く、音質の差異も感じられません。そして、音の解像度がとても高い。音量が大きいサビの部分でも、ドラムのスプラッシュシンバルのような微細な音でも、潰れることなくはっきり聞き取れます。この辺は3レイヤーの振動板の効果なのでしょうか。ソニーのXM4/5と比べても、音の解像度が格段に高いです。実際に聞いてみての印象ですが、最近のiPhoneならAACコーデックでも音質が良好です。試しに2015年に発売されたiPhone 6s Plusに接続して音質を比較すると、はっきりと違いが確認できます。中低音の厚みと透明感のバランスが美しい。iPhone 6S Plusではモノトーンのサビの部分で音量差で音が潰れてしまったり、ボーカルの高音がこもった感じで、音の解像度も低いです。AACのBluetooth接続ならデジタル処理なのでどの機種でも結果が同じになる、ということはなさそうです。また、Androidで唯一所有しているPOCO (Xiaomi) F4 GTでも同様にテストしてみました。本機はスナドラ8 Gen 1搭載機なので、aptX Adaptive対応しており、PerL ProとはaptX Adaptiveで接続されます。コーデックの規格としてはiPhoneのAACと比較して高音質が期待できます。しかし、実際聞いてみると、曲の入りは綺麗に聞こえるのですが、サビに入るとiPhone 6S Plusで感じた音の潰れが更に顕著で、残念ながら評価に耐えません。AACに強制的に変えてみても同様です。ただしこれはPerLに限ったことではなく、WF-1000XM4 / XM5のLDAC接続でも同様です。高音質を目指すなら、Bluetooth接続であっても、まずはスマホの機種選びも重要だと言えそうです。iPhoneでLDAC / aptXコーデックが利用できるアダプタFIIO BT11を予約していますので、入手できたらテストしてみたいと思います。—————————————————————BT11が届きましたので、PerL ProをiPhone 16 Pro MaxへaptX Lossless接続させてみました。気づいた点を書きます。まず接続ですが、PerL ProをBT11に接続するとデノンの設定アプリHeadphonesでPerL Proを認識することができません。そのため、パーソナライズやイコライザーを設定することができなくなるのですが、既にiPhoneのBluetoothへ接続してパーソナライズやイコライザーで音質設定されていれば、それがPerL Pro本体に記憶されているので、設定した音質そのままでBT11接続時も同じ音質設定で音楽が再生されます。これは嬉しい機能です。PerL Proはパーソナライズで音質が大きくガラッと変わるので、BT11に接続させた時にもその設定が生かせるのはとてもよく出来ているな...と関心させられました。PerL Proはマルチポイント接続ができるので、BT11にペアリングした後にiPhoneへ再度ペアリングすれば、BT11経由のaptX接続とiPhone本体経由のAAC接続を簡単に切り替えられるようになります。たまに全体的な音量が小さくなりすぎて、最大ボリュームにしても音量が低くなることがありますが、これはUSB-Cの音量が下がってしまっているため。予めイヤフォンにボリュームアップの機能を割り当てておいてそこから音量を上げるか、もしくは一旦BT11を抜いてiPhone本体の音量を上げてから接続し直すか、のどちらかで直ります。音質についてですが、iPhoneのAAC接続と比較すると、圧縮音源特有の、色々な音が混ざった時に音が潰れて角が粗く立つような感じが無くなって、細かい音の分解度も高くなり、透明感も感じられます。aptX Lossless接続の恩恵が出ている印象です。BT11経由で接続すると、低音ブーストが数段アップ。音圧がものすごいです。それでいて、振動板が限界になって音が割れたりすることも無く、高音は相変わらずクリア。パーソナライズの効果も相まって、耳の中で美しい音響空間が広がります。音量上げてガンガン聞きたくなります。ただ、ブーストがかかる音域の境目がはっきりしていて、iPhoneの通知エリアに表示される小さなスペクトラムアナライザーの周波数グラフで言うと、一番左のバーのあたりの周波数が、ブーストがかかる基準になっているようです。このため、楽曲によっては、低音を強調するように設定していると、低音が強くなったり弱くなったりちょこちょこ変わって聴きづらい感じになります。もうちょっと自然な感じにブーストできると最高なんですけどね。iPhoneでApple Musicで楽曲を再生する場合、Lossless音源の楽曲を再生するとaptX Losslessで再生されますが、Hii-Res Lossless音源の楽曲を再生すると、自動的にaptX Adaptiveに切り替わります。音の好みはあるとは思いますが、折角のHi-Res音源なのに、かえって中高音が若干強めに抜けた安っぽい音質に感じてしまいます。aptXの規格上仕方ないのかもしれないですが...PerL Proで聴くなら断然、aptX Losslessで聴いた方が、バランスよく艶っぽい音で楽しめます。常にLosslessになるようにMusicの設定でロスレスオーディオの設定をHi-Res LosslessではなくLosslessで固定させるのがよさそうです。外出しながら人混みの中で使うと、BT11経由の時は不安定で音が途切れやすく、全く鳴らなくなることもしばしば。aptX Lossless接続でビットレートが高いので外部からの影響を受けやすくなってしまっているのでしょう。iPhoneが頑なにずっとAAC接続を採用しているのは、接続の安定性にも拘っているからなんだろうな...と感じさせられます。あと、BT11をiPhoneに接続しながら外で持ち歩きながら使っていて、もし手が滑って落下させてしまうと1発でBT11が壊れてしまうだろうな...という恐怖を感じます。そもそもiPhoneのAAC接続は音質が良いので、外で移動中とかに聴いてどうしても不満を感じるというわけではありません。であれば、なんか外でムリにストレス抱えながらBT11使わなくてもいいかな...と思いました。マルチポイント接続でiPhone本体との接続に簡単に切り替えられますしね。PerL Proは大きさの割に着け心地が軽く、長時間使っても耳が痛くなりにくいので、外出時だけでなく、室内の静かな環境で長時間音楽聴くような場合にも向いています。BT11経由でaptX Lossless接続で聴くと、iPhoneでもPerL Proのポテンシャルを最大限引き出して、クリアで強烈な重低音で音楽に没頭できます。iPhoneお持ちの方はぜひお試しいただきたいです。【同価格帯の代表的な機種との比較】アップルAirPods Pro2着け心地: ★★★★★音質:★★☆☆☆ノイズキャンセリング:★★★★★ソニーWF-1000XM4/5着け心地: ★★★☆☆音質(iPhone AAC接続): ★★★☆☆音質(iPhone+Fiio BT11): ★★★★☆ノイズキャンセリング: ★★★★★デノンPerL Pro着け心地: ★★★★☆音質(iPhone AAC接続): ★★★★☆音質(iPhone+Fiio BT11): ★★★★★ノイズキャンセリング: ★★★☆☆*本レビューの総合評価は、同価格帯のワイヤレスイヤフォンにおいて、個人的な音質の好みを比較した結果によるものです。
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音質は良いが接続性が悪く、バッテリーがすぐ切れる
パーソナライズによるイコライジング機能を前提とした商品です。普段はイコライザーをあまり使わないような方でも、本機に限っては、使わないと本来の性能が発揮できないものと心得る必要があります。【音質】良好です。パーソナライズ後の音質は、やや低音が強調された、元気でメリハリのある鳴り方となります。解像度はそれほど高くありませんが、耳に刺さるような不快な高音等の要素もなく、全体として歪みも少なく、バランスの良い高音質なイヤホン、という印象です。【遮音性】物理的な遮音性は並といったところ。デフォルトのイヤーピースもちゃんとしたものがついてきますが、ノズルが楕円形なので、他社製のイヤーピースだと、うまくはまらない物が出てくるかもしれません。ノイズキャンセリングの性能はあまり良くありません。数千円台の安物と同レベルか、ややマシかな、という程度です。低音はある程度カットできるのですが、人の声などにはあまり効きません。ただ、圧迫感もそれほど強くないので、長時間使っても左程疲れることはなさそうです。【バッテリー】かなり貧弱で、すぐに電池切れになってしまいます。これまで利用していたワイヤレスイヤホンは、3週間近く保っていたのですが、本機は1週間で再充電が必要になりました。正直言って、2025年に買う製品としてこれはちょっとどうかな、と思った点です。【接続性】あまり良くありません。すぐブツ切れになってしまう初期不良品に当たったので一回交換しました。交換後はマシになったのですが、それでも、さして混雑もしていない環境で急に低音質になったり音が途切れたりすることがあり、これまで利用していたワイヤレスイヤホンより接続性が悪い、ということには変わりなさそうです。【形状】イヤホンのサイズは大きめで、ケースから取り出しにくいです。ケースのふたは、ガタつくという程ではないのですが、やや作りが甘い印象で、モノとして高級感を感じるデザインではありません。【コストパフォーマンス】音質だけを見るのであれば、大変コストパフォーマンスの良い製品、ということになるのですが、バッテリーの貧弱さや、接続性の悪さなど、音質以外の、モノとしての欠点が結構ありますので、2万円台前半という価格は、買う価値はあるが、妥当な価格、といった評価です。
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