Derwent ダーウェント グラフィティント 24色セット 700803

赤色が無いのが残念です

水彩パンと悩みましたが。以前、インクテンスの水彩パンを購入しましたが一度彩色すると動かないところが少々自分に不向きでした。ポイントで色が置けるのとぼかすことが簡単に出来るので色鉛筆のほうが自分には合っていました。他の方もおっしゃる通り、粉落ちが無いのが、とても良いです。24色の在庫が復活リピしましたが届いたところ、下がスタジオのケースで上がグラフィの蓋に入って届きました。最初、注文違いかと思いましたが、こんなこともあるんですね。中身は問題ありませんでした。しかし、缶のケースが元々が違う為、蓋がしまりずらいです。閉めても開いてしまいます。

面白い画材です。ダーウェントは変わった画材とバランスを無視した独特な配色なメーカーですが、これも新しい。使用感は、水性ですが軟質油性色鉛筆のように滑りが良く(実際には油分はありません)、同社のインクテンスに近いです。インクテンスは色が濃いですが、鉛筆色をベースとしたニュアンスのある中間色なので、落ち着いた色調の絵になります。セピア色、カーキ色などをイメージしていただければいいと思いますが、12色どう混ぜても嫌な色にはなりません。(同系色とも言えるので…)単色でも上品な色なので、上手そうに見えます。水で伸ばすことができる点はインクテンスと同じです。同社のティンテッドチャコール(色つきチャコール)も水で伸ばせますが粉落ちが多く筆に粉が残りますが、こちらはインクテンスのようにほとんど粉落ちはありません。一般的に言うと、9Bの鉛筆に近い軟らかさです。ただ、消しゴムではほとんど消えません。塗り込むとややメタリックな艶になります。水で濡らした面に描画すると、より濃くなります。クロッキーにもオススメです。

グレーと茶系、落ち着きのあるグリーン２種、ダークインディゴとオーバジン（茄子紺）、それだけあれば土、岩、壁、木、葉、動物、人物などあらゆるも自然界のものが描けます。いかにもプロっぽい色使いができる、自然を描くための選ばれた１２色。テカリは少なく微粉は出ません。硬すぎず柔らかすぎず使いやすい色鉛筆です。水筆を入れると程よく溶けて紙に馴染み、溶けすぎないので線も残ります。国産の色鉛筆１２色セットというと、濁りの全くないほぼ同じ色が多いようですが、あれでは描けない絵、出せない色の方が多いのではないでしょうか。

カバーを開けたときにくすんだ色が多く、ちょっと使う絵を選ぶかもしれないと思っていました。私は鮮やかな色が多い花中心の大人の塗り絵を楽しんでいたので、この色を見たと率直にそう感じました。しかし、今は花だけでなく落葉樹や街路樹、また花以外の植物の絵の塗り絵もするようになり、この色鉛筆のカラーは重宝しています。とにかく滑らかなので描きやすく、他の色鉛筆が持っていない微妙な色合いを出すことができます。伸ばすとまた絶妙な色を出してくれ、私の塗り絵に幅を与えてくれました。

24色を購入し、ウキウキしながらビニールを剥がしスケッチブックで一本一本描き心地を試しました。とても柔らかくて色合いも好みなので良かったのですが、色番号19のウォームグレーが2本入っており23番のクールグレーが入っていませんでした。交換を考えましたが、時間がかかりそうな上にビニールを剥がしたものは交換できないとAmazonの返品についての注意事項にあり、泣く泣くクールグレー単色が6本入っている物を注文しました。高かったです。ちゃんとしてくれよイギリス人💧