お**こ
絶対に妥協しないロールシャッハのかっこよさ
原作と比べると結末が異なることに意義を唱えるファンもいますが、私は映画版の方が好きです。特にどう考えても狂人のロールシャッハが自然な(?)形で動いている映画版の優れた脚本はサイコーに決まっています!
灯**ル
大人向けヒーロー
世界観は好き。スッキリしないところがある。楽しむより考える映画。
V**A
能天気なヒーローものとは一線を画す作品
ヒーローものですがダークな感じがとてもいいです。ウォッチメンの一人一人が暗い過去を背負い、それぞれの正義を持ち対立するところなど人間臭さがありリアルさも感じました。
熱**南
よくあるアメコミヒーロー全員集合ものではない。
よくあるアメコミヒーロー全員集合の能天気な作品郡とは違います。アメコミヒーロー全員集合ものは大嫌いで全く観る気がしなかった。が、押井守監督が著書「押井守の映画50年50本」の中でこの作品を取り上げて大変評価をしていた。で、どんな作品か気になり観てみた。とても良かった。平和を維持(戦争回避)するためには真っ正直なだけではダメっていうDr.マンハッタンのオチの付け方がイイね👍️
ス**0
特別バージョン販売要望評価でない内容評価を知りたい方へのレビュー
「ブレードランナー」を別格として今まで観たSF映画の中では、有無を言わせずダントツの最高傑作です。この映画が「難解」であるというレビューがありますが、ミスリードのレビューです。難解なことは断じてありません。構造が重層的だとか象徴的だとかという要素はないです。普通に観れば、最高に楽しめて理解できる映画です。ザック・スナイダー監督の手腕に拍手喝采です。冒頭、ボブ・ディランの曲に乗せて展開される過去スーパー・ヒーロー達が関係した事件の紹介シーンで、まずノックアウトされます。素晴らしい。(JFK暗殺シーンは実際の報道映像を完璧に再現していて思わずうなると思います)登場するスーパー・ヒーローの中では、生身の肉体で勝負する泥臭いロールシャッハに感情移入してしまいます。少女を誘拐し殺した後、飼い犬に食わせてしまうという鬼畜犯人に「人間なら逮捕するが犬なら殺す」と言い放ち肉切包丁で犯人の頭めがけて躊躇なく何度も振り下ろし、ぶち殺した後で「神は人間など気にもとめていない。この腐った世界は人間が創ったものだ」・・・と嘆くロールシャッハのセリフにはシビレます。いわば、小さな正義感から行動するロールシャッハに対して終盤、この映画のメインテーマとなる、刻々と核戦争による世界の終焉が現実味を帯びてくる中「世界平和」実現のために一部の人間の生命を犠牲にするのは是か非かがクローズアップされてきます。「宇宙規模でみる時、生命存在とは過大評価された現象だ」とクールに断じる、Dr.マンハッタンの超越した思考は、ロールシャッハの行動規範とは対立しています。「世界平和」実現のためには一部の善良な人間の抹殺は全く問題ないとする考え方です。スーパー・ヒーローの一人が殺された事件をきっかけに、その謎解きとスーパー・ヒーロー達の苦悩、そして人類の重要な問題をスーパー・ヒーロー達の正義感に任せてよいのかというのが、この映画のすべてです。Dr.マンハッタンから見れば、昆虫のアリの如く卑小な存在であるロールシャッハが自らの信念を貫き通すラストシーンの「落ち」には拍手喝采、感涙でした。哲学的命題を含みながらも、映像の創り込みが素晴らしくエンターテイメント性も抜群な映画です。多くの人が切望する、日本語字幕の付いた「アルティメットカット版・ディレクターズカット版」が発売されれば購入するつもりです。
ナ**ス
左目でスーパーヒーローを、右目で現実を、同時に
原作の事は良く知らなかったのですが、カルト的な作品の様で、アメコミ的世界観をメタに見るみたいな性格の作品の様です。そこで、単純な正義が勝つと言うカタルシスは退けられていると言う事が言えると思います。さらに読者や視聴者を選んでしまう性格を帯びる事となり、評価の賛否が分かれるのですがそれは必然となると思えます。でも、作品を観通すと、いろいろ感じる、触発されることも少なくないので、あれこれ感じたことを述べたいなと思います。この作品にはニクソンが辞任しない世界として描かれますが、これはスーパーヒーローの登場によって準備されたと言う風に解釈されるようです。パラレルワールドと言う事なのですが、このパラレルな感じとは私には二つの側面がある様な気がするのです。それは論理的な面と心理的な面であると。アメコミやヒーローもの全般はすべてパラレルワールドとも言えますが、大体心理的な要請に基づくと考えていいと思うのです。この作品の分岐点は、DR.マンハッタンの存在、その誕生に有ると感じました。彼の存在自体がどうにも心理的な物で、表層的な科学性は疑わしいと感じたのです。しかしそれは作品の欠点となるのは思えません。彼の存在抜きにはストーリーが成立しないからです。ニクソンが失敗せず、レーガンが大統領選に出馬を示唆されるのは、この世界と現実とを両方見る事を意味するのだと。この映画のBGMに良く知られた60年代の音楽が目立つ形で使用されているのは、音楽が実際の世界を否定できないと示唆する役目を負うと感じるのです。この作品は80年代が現在とされ、この60年代と80年代の落差と言うか、両方にリンクする感じがある様に感じます。60年代の失敗が80年代の今に現実化する、これはDR.マンハッタンと言う存在を指すと考えられます。火星で座禅を組み宙に浮くDR.マンハッタンはニュー・エイジ的な物のように見えます。何かの本で読んだ記憶では、ニュー・エイジはヒッピーがヤッピーとして資本社会に溶け込んだことにより生まれた思想だとされていたような。内面的に超越する、宇宙と合一するみたいな感じは、でも主観性から離れていない様にも感じられるのですが、マンハッタンの背中を捉えたカメラの視点の存在からそんな風に感じたのです。アメコミのヒーローも超越者も失敗する事には変わりはないと言う様な。その意味では結末を含めて、60年代から80年代を生き延びた人の感性を背景として感じざるを得ないと言えます。ゆえに若い人、そうした背景にあまり馴染み無く、関心の薄い人からは理解されにくい性質があるなと。あとウォッチメンの中で一人だけ異質な存在が居ます。それはナイトオウル/パトリック・ウィルソンです。彼だけが内面のトラウマを抱えない人物の様に思えます。その上に、法に従順な様にも感じます。これは鈍感さ、アメリカ的なそれの様に思え、彼の持つ行動力とその無力さがストーリー上示されていますが、これは政治的に言えばリベラル層の持つ性格を意味するのかなと感じました。でも性的には充実は得られると言う。ザック・スナイダー監督は1966年生まれとの事で、80年代をヴィヴィットに記憶しながらそれをメタに見るフレームとして、原作に忠実な絵作りを心掛けたとも言えるように感じるのです。それは何故60年代の音楽が優位性があるのかと言う点にもリンクしていると。
A**ー
たのしめる
劇中曲がすごく良かった!!
R**2
ノーラン監督のバットマンはあまり面白いと思いませんが、この映画はいい!と思います。
原作を知らずに観ましたが、十分に楽しめました。「何が起こっているのか?」探っていく序盤、誰が敵かわからない中盤、ラストの緊迫感と結末の余韻にたっぷり引き込まれました。ラストの展開は、本をよく読む人には陳腐に思えるかもしれません。しかし黒幕の最後の表情、出版社でのやりとりは、なにかゾッとするというか素直に味わえないが大事なことを突き付けられた気持ちになりました。こういう感情を、スーパーヒーローだの火星だのを使っても違和感なく味合わせてくれた作品はすごいと思います。逆にそうした題材を使わなければ描けない話であり、原作の評価の高さもうなずけます。ヒーローとはいえ、ウルトラマンや仮面ライダー、暴れん坊将軍や仕事人ではこういう話にできないでしょう。恋愛、アイデンティティ、世界平和までを個人からマクロの視点までふんだんにぶちこみ、いつまでも考えられる映画です。決して小難しいのではありませんが、「とにかく立ち回りが見たい」「かっこいい奴が見たい」という人には向きません。ミステリ好き、社会派ドラマ好きにはおおいに受けると思います。逆にアクションファンやSFファンにはあんまり、でしょうね。
Trustpilot
Hace 4 días
Hace 1 día