Gurotesuku (Volume#2) [Japanese Edition]
オ**オ
和恵が救われた
★3.5です 表現力は抜群だった。それぞれの人物に特徴がでていて、ものすごくよかった。正直、主人公目線の和恵(上巻)を読んでいるときは痛い奴でうざったくて嫌いったが、和恵の日記(下巻)を見たら好きになった。なぜ上巻がうざったく見えたのか、文庫の解説同様、やはり和恵こそがこの小説で一番本当の人間らしいからだ気持ちが分からなくもない部分が大いにあり、この話は和恵が軸なんだと思い出す。形は違うだろうし、結果も違うかもしれないけれど、気持ちとは裏腹に、彼女は望んでいた怪物になれたんじゃないだろうか。けれど、ちょっと落ちを考えると長すぎる?かな。あと設定が消えている??上巻の男を見ると「わたし」の子供を想像するという設定が消えているような気がする。あと学校生活を送るうえではミツルは必要だったと思うし、メッセンジャーとしてはよかったんだが、ミツルのお母さんと祖父の話などなどは不要だった気が・・・とりあえず割に長いといった印象。
◼**ん
佐藤和恵が大好きになった
「肉体地蔵」の章はとりつかれたようにむさぼり読みました。会社にも家族にも男にも復讐してやればいい!と思って応援しました。でも復讐ってなんなんでしょうね。男や社会にしてみれば痛くも痒くもない復讐だったわけで殺されちゃったら何にもならないんじゃないかなとも思った。そう思ったらなんかいてもたってもいられない気持ち・・・「柔らかな頬」の結末が2つあるように、佐藤和恵が生きている結末のグロテスクがもしあるなら読みたいです。
H**N
00年代初頭の世情を切り取った作品として読めそう
単行本は2003年刊。97年に起きた東電OL殺人事件に着想を得て、女同士の底意地の悪さや都会に生きる社会人の孤独を描ききった作品。89年の天安門事件以降に増えた中国人密航者、90年代後半のオウム事件にヒントを得た箇所も見られ、00年代初頭の世情を切り取った作品として読むこともできそうです。娼婦として街角に立つ和恵の屈折した過去の独白を経て、最後は主人公の「わたし」と妹の息子が堕ちきってしまう救いようのない展開へ。ドロドロとした人間の内面や悪意を濃縮した形で味わえるのが小説の醍醐味ということなのでしょうか。
ゲ**ト
長いかも
特にハラハラドキドキするような部分はなく、ただ淡々と物語が進み、そして終わりました。という感じです。
は**ら
東電OL事件
昭和の未解決事件東電OL事件をモチーフにしている作品です
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